不便な田舎の自由な暮らし

 丹波市へ移住し7年目、今も旧称で呼ばれる笛路村で有機農業を始めて5年目となる横山湧亮さん。

 いつでも自分の「直感」や「ワクワク」に従ってきた横山さんの子どものころからの夢は、実は農家ではなく、「食品開発の研究者」になることでした。情熱のままに突き進んできたものの、夢を叶える目前のタイミングで、ふと立ち止まります。

 ー自分の本当に生きたい人生とは? その疑問に向き合い、「どこで何をしている自分がワクワクするのか」と問い直した横山さん。結果、長年育んできた夢とは違う道を選択します。

 当初は目標があったわけではなかったけれど、ただ直感に従って突き進むと決めたその先には、思わぬ形で昔からの夢との再会が待っていました。

有機農業に取り組む

 有機農業といえば、自然に近い安全安心な農業というイメージだろうか。もちろん、できるだけ手を加えないことを良しとする「自然農法」に取り組む農家さんもいる。

 一方で、厳密な意味での有機農業は、有機の力を活かすため、土壌を分析し、その結果に基づく施肥計画を立てるなど、案外科学的なのをご存知だろうか。

 有機農業の里・丹波市では「農(みのり)の学校」で学べるほか、農家による研究グループもある。こだわりの農法だけあって個性の強い人たちも多いけれど、こうした入口から入れば、仲間作りへも近道だ。

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