スモールマス市場が注目されています。花王が使い始めたようですが、いわゆるマスではないものの、ある程度は規模があるというもの。
要するにこれまでならマスとして一括して見ていた市場を、セグメント分けして訴えていく。
似たような概念にニッチ市場がありますが、ニッチは隙間を狙うという、どちらかというと弱者の戦略です。一方でスモールマスは、今までならマスでとらえていた市場を、ブランド分けしてターゲットを絞り、それぞれのセグメントで抑えていくという戦略ですから、大手の戦略ですね。
このスモールマス市場が見えてきた背景には、SNSなどでターゲットを絞って、共感される人に伝えることができるようになったという事情があります。今後、注目しておきましょう。
日本コカ・コーラはこれまで「綾鷹」や「アクエリアス」などマス向けの清涼飲料水ブランドを確立してきた。しかし、ITの発達やコミュニケーションの多様化に伴い、小売業界でもよりきめ細かな市場創出が求められるようになっている。
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