プログラマがSF作品を通して倫理を学んでいるというエピソード。最後にひかれている今一番人気のケン・リュウの言葉のように、SFは未来予測の小説ではなく、人間のあり方、社会のあり方を問う作品が多くあります。

経営教育の手法に、具体的なケースを読んで自分ならどうするかと議論を深める「ケースメソッド」があります。

では、AIや生命工学が発達した社会において何らかの課題に直面したときに、どう意思決定すればいいのか。SFを読んで議論することは、ある種、未来に向けたケースメソッドと言えるのではないでしょうか。

心臓移植、脳死など、技術の進歩に倫理面の議論が追い付かないことが世の中では起こります。いくつかのSF短編をセレクトして、今から議論しておくための「ケースメソッド教本」を作るなんて、面白い試みではないかと思いました。

ケン・リュウが2017年に『Nature』誌に書いたように、「サイエンスフィクションは未来を知る手がかりとしてはあまり役に立たないが、絶えず変化を続ける世界で人間らしくいるための手段としては過小評価されている」のである。

情報源: 未来のプログラマーは、いま「SF作品」で倫理を学んでいる|WIRED.jp

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