昨年、鎌倉市で実験された「まちのコイン」、メディアへの掲載状況についてまとめた記事です。その狙いがクリアに伝わる内容です。

5月ごろから、メディアをいくつも訪問してまちのコインの説明をしてきましたが、今思えば、まだその頃は「つながりを可視化する」という実感を私自身が持てていなかったと思います。これは、広報として猛省ですね。。実証実験を終えた今なら、ビーチクリーンや朝活での人との出会いや、初めて入って気づけた地元のお店の魅力など「人と人とのつながり」が、まちの活性化や地域の課題を解決する力になる可能性について、もっとお話しできます!

情報源: 「まちのコイン」メディア反応のまとめ|まちのコイン|note

人とつながるための「コミュニティ通貨」

記事の中で印象的だったのは、地域通貨との違いを意識されているところです。つまり、これまでの地域通貨の多くが地域経済の活性化(地域内循環)を目的としているのに対して、今回の実証実験で用いる仕組みは、「つながり」を重視していると。

実証実験の内容については、面白法人カヤックからのプレスリリースに紹介されていますので、そちらをぜひご覧ください。

ビーチクリーンイベントに参加したり、食堂で知らない人と知り合ったりするとコインがもらえる。こうした「人と会う」ことでコインがもらえるようにしているところが特徴。

SDGs推進の仕掛けとしても

また今回の取り組みでは、フードロス対策などSDGsに関する地域での取り組みを推進することも目的に掲げられています。

結局のところ、「まちのコイン」がコミュニティ通貨であるゆえんは、システムそのものではなく、その利活用シーンに、どれだけソーシャルなものを組み込めるか、という運営方針に尽きるように思います。

単に値引きポイント的に利用するのではなく、もらったりつかったりするときに、SDGsとの関連が明確になるように仕組んでおく。運営側が、そうした場面をどれだけ掘り起こせるか。

今後、他都市でも導入が計画されているようです。「もらう」「つかう」に組み込まれるメニューの充実度が、そのまちの豊かさを示すとも言えそうですね。

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