衰退産業ともいわれる「銭湯」を復活させるためにどうするか。考えるヒントに満ちた記事です。
若者が小杉湯を知るきっかけの1つになっているのが、ここで開かれるユニークなイベントだ。浴槽をステージにミュージシャンが熱演を繰り広げる「銭湯フェス」、ダンサーが前衛的な踊りを披露する「踊る銭湯」、飲料メーカー、カゴメとのコラボレーションで、トマト色の湯船に入れる「トマトの湯」などの斬新な企画は、SNS上でシェアされ、高い注目を集めている。
情報源: 高円寺の「銭湯」に20~30代女子が通い詰める訳 | 専門店・ブランド・消費財 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
銭湯を定義する
まず銭湯の価値を定義するところから始めているのが重要。銭湯の価値というと「身体を清める」となりがちですが、そこを「ありのままの姿で生きるための場」と定義する。つまり、心が洗われる場というか。
なるほど、お湯につかって、ストレスを忘れ、「まあ、いいか」と思えるというのは、現代において素敵な価値です。
その価値を伝えるために、単にお湯につかる場所にとどめるのではなく、音楽イベント「銭湯フェス」などを企画する。心が洗われるイベントであれば、共通点があるわけですね。
機能を拡張する
次の展開として考えられている、離れを作ってコワーキング、あるいは食事を提供するというのも、もう一つの考え方として重要。
お湯につかるというコアなサービスの周囲に、はたらく(その後お湯につかってゆっくりする)あるいはたべるという機能を付け加える。そうすることで、お湯につかる前後にもお客様が過ごす時間を提供できる。
ほんの少しの非日常を過ごす経験を提供する。他のサービスでも応用できる考え方ではないでしょうか。
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