12月にフィンランドの首相に就任して、34歳の女性首相として大きな話題を呼んだサンナ・マリン氏のライフヒストリー。フィンランドという国の変化が彼女の誕生を支えていることが良く分かります。
フィンランドでは、LGBTの家族、特にレスビアンとゲイの家族は、レインボーファミリーと呼ばれている。 これは、非公式な通称ではない。フィンランド社会保険庁は、「一人親家族」など4つの「異なる家族の形」を挙げている。レインボーファミリーは、その1つであり、公式な名称、分類である。
情報源: 「私には家族の物語がない」フィンランド34歳女性首相、驚きの人生(岩竹 美加子) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
レインボーファミリーの子どもとして
彼女は母親とその同性パートナーから生まれています。フィンランドではこれをレインボーファミリーと名付け、ひとり親家族などと並ぶ家族の形のひとつとしてみなしているそうです。
フィンランドでは2002年にこうしたパートナー登録制度が始まり、2017年には同性婚が可能になりました。
とはいえ、彼女が子ども時代は経済的にも苦しく、辛いことも多かったようです。それでも、高校を卒業し、大学に行く。
社会人という概念が無い社会
驚いたのは、フィンランドには「社会人」という概念が無く、学生と社会の間を行き来しながら暮らすという話。
社会人という概念が無いというより、学生時代から社会に関わっていると考えた方がいいのかな、彼女も小学生時代から森の伐採反対運動に関わるなどしていたそうです。
若いうちから政治に関わった彼女ですが、その背景には、90年代から進められた教育改革もあったようです。参加すること、影響を与えることを重視する教育であるとか。
彼女のストーリーを読んでいると、なんて多様な人生を支える社会なのだろうと、あらためて考えさせられます。
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